シンプルに「頑張ろう」と思えた。
私自身、幼少期から今まで何か一つのことに打ち込んだ経験もなく、ただ目の前の与えられたことを消化していく日々だったと思う。
一方、今は自分なりにやりたいことがあるものの、何をどうしたらいいのかも分からないままレールのない道を手探りで進んでいる。
思うようにいかないことのほうがまだまだ多く、「自分には向いていないんじゃないか」と不安に思うことも多々ある。
それでも自分が身を引かない理由は、それだけの強い動機があるからだと思う。
リョータにも強い動機がありそうな気がした。
彼にとってのそれは恐らく幼少期の体験だろう。
私にとっては大学卒業後の株式投資の経験と、個人投資家に出会ったときの衝撃だったと思う。
今は亡きその投資家が、投資の面白さと醍醐味を教えてくれたことが何よりの強い動機となっていると思う。
株式投資は一見ギャンブルにも見えるし、実際プラスサムにするには相当の経験と実力が必要になってくる。
私は幼少の頃から自宅に証券会社のセールスが銘柄を推し進めてくる家庭に育っていたこともあり、もともと株式投資へのハードル自体はかなり低かったと思う。
また、金銭的なリスクをある程度負うことが出来る余裕もあり、挑戦するには十分な環境が整っていたことには本当に感謝している。
株式投資で一人前になるには少なく見積もっても10年はかかるであろうことは十分理解しているし、実際にその通りだなと感じている。
そう感じるほどには難しさを感じている。
その一方で、今では自分の生き甲斐であるくらいに大好きな趣味の一部にもなっている。
株式投資は私にとって天職の1つだと思う。そのくらい、市場に向き合うことがとても楽しい。
そしてそれくらい強いモチベーションと目標がある。
映画を観て、改めて自分も目標に向かって努力し続けなければと強く感じた。
そしていつか、多大な迷惑をかけてきた周りの人々にしっかりと恩返しをしてからこの世を去りたい。