ひつじの窓

物語とか思ったこととか

ATMに会った

少しイライラしてしまったので投稿

 

もう会うことはないと思う。

 

それは単純に、会う理由がもうないからであって別段何かあったわけではない。

 

ATMはひと昔前に私が好きになりかけた人で、同じ塾に通っていた。

 

私が彼を好きだったのは中高時代であり、大学生になってからは全く好意を抱くことはなくなった。

 

先々月久々に会ったのを機にもう一度会うこととなる。

 

正確には、お土産を買ってきたから渡したいということで呼び出された。

 

忙しい時期だったので正直会う時間が勿体無いと思っていた。

 

2回も予定を変更し、先伸ばしていたことは内緒だ。

 

昔はあんなに好きだったのになぁ、、、

 

そんなことを考えると悲しくなるほどに今の彼を全く好きとは思わないし性格も合わない。

 

好きだった、と言えば聞こえはいいかもしれない。

 

でも本当は、なかなか連絡をしても返信をしてくれずに軽率に扱われていたことに対してとてつもなく傷付き引きずっていた。

 

いつか見返してやる、と何度も思っていた。

 

そんな彼は、私によく結婚の話題を振ってきた。

 

30までに結婚しないと親がお見合いの話を持ってくる。

 

お見合いは避けたい。

 

などなど…

 

結婚かぁ。

 

今時結婚を迫る親は珍しいなと思いつつ話を聞いていた。

 

なかなか彼女ができないことに悩んでいるようだったので、原因を探ってみようと思い、様々な質問をした。

 

結論から言うと、自分の趣味(ゲームや旅行)を何よりも優先しようとしていること、何だかんだ理由をつけては自分に彼女ができないことを正当化していることだと思った。

 

あぁ、これじゃ彼女出来ないよね。

 

そう誰もが思えるような言いっぷりで、私はここで少しイライラしてしまった。

 

そんなことより何より、最も私の琴線に触れたのは結婚相手に求める条件にお金に不自由していないことを挙げたことだ。

 

私「えっ、それは家庭が貧乏な人が無理ってこと?それともその人自身がってこと?」

 

ATM「どっちもかな。いやぁ、やっぱり相手のせいで自分の家まで貧乏になるのは困るからね。」

 

私「うーん、貧乏な子のことを幸せにしてあげようとかそういう方向には考えないの?」

 

みたいな会話をした。

 

そして、

 

ATM「うちはいとこも兄弟もいないから遺産が集中するんだよね。軽く億は超える。」

 

とか言い出す。

 

お金持ちなのは知ってる。

 

この前教えてくれたから。

 

でもさ、そのことを何回も言わないで欲しい。

 

お前が稼いだお金じゃないだろ???

 

こんなことを言ってはかなり失礼なのだが、彼は私の内定先の下部組織勤務で、給料も私以下がほぼ確定している。

 

それなのに、自分の家が如何にお金持ちの資産家なのかと言うことを自慢してくるのだ。

 

終いには、

 

奨学金勢は卒業旅行に30万かかるから高いって言ってなかなかここに一緒に行ってくれる人が見つからない。あれ私ちゃんは奨学金だったっけ?」

 

とか聞いてくるのだ。

 

奨学金かどうかなんて、そんなこと聞いてくるな。

 

というか奨学金の人に対してそういう目線で見てるの?

 

ほんと無理…

 

いい加減にして。

 

家がお金持ちかなんてどうでもいいでしょ???

 

なんで?

 

私はそこまで裕福な家庭に育っていない。

 

だから将来は絶対にちゃんと稼ぎたいと思ってるし、そこは譲れない。

 

自分が辛さを感じたから。

 

辛いって何度も思ったから。

 

彼は、本当に何一つ不自由してないんだなと思う。

 

家が裕福なことはとても素晴らしいことで、尊敬されるべきなのかもしれない。

 

だけど、やっぱり辛い思いをしていた身としては許せなかった。

 

彼は私のことを将来の結婚相手の候補としようと思っていたのではないかと思う。

 

でも、私は全くもってそんなつもりもなく、さらに今回の件が拍車をかけたのは言うまでもない。

 

彼には散々辛い思いをさせられたから、いつか絶対に見返してやる。

 

そう思っていたことをふと思い出し、今がその時なんだなって思った。

 

中学受験までは彼の方が凄かったけれど、大学受験と就職先では彼に負けることはもうなかった。

 

恋愛に関しても、私はああいう怠惰な人は無理だと思ったし、私自身も完璧からは程遠い恋愛しか出来ていないけれど、それでも絶対に彼氏…そして旦那のことは全力でサポートしたいと思ってるし、素敵な家庭を築いていきたいと思ってる。

 

ATMは所詮ATMだったんだなと思った。

 

そして、彼の考え方がこうなってしまったことは少し悲しかったけど、彼にもいつか素敵な女性に巡り会って素敵な恋愛をして欲しいと思った。

彼氏へ #1

「私と出会えて良かった。」

 

「あのとき楽しかったな。」

 

そう思ってもらえるような日々を提供できたら私は幸せです。

 

たった1世紀にも満たない年月の中のほんの一瞬を共にする仲でしかないけれど、それでも一緒にいた日々がかけがえのない大切な思い出になってくれれば嬉しいな。

 

誰だって負の側面は持っているし、綺麗事だけじゃ片付かないのが世の常です。

 

嫌な思い出だって数え切れなくて、「もうだめなのかな…。」と思ったことだってそりゃ何回もあります。

 

でも私は私、あなたはあなたです。

 

分かり合えない部分だって当然あるし、気に触ることだって気づかぬうちに言ってしまっていることだってあると思います。

 

些細なことが原因ですれ違うことだってあります。

 

でも、それでも私が一緒にいたいと思うのは、やっぱり私たちだからなんだと思います。

 

こじつけなんでしょうか。

 

何でも構いません。

 

いつか終わる感覚だとしても、そうじゃなくても、出会えたことに感謝です。

 

ありがとう。

 

********

みたいなねー!!!!壮大さよ✋

 

 

 

恋より遊び🎐🍹

 

終わりの始まり〜

 

始まりの終わり〜

 

恋〜

 

愛〜

 

眠い〜

 

ビール🍺

 

お酒🍶🥃

 

たばこ🚬

 

難しくて簡単なドリル夏休みis暑いフェスティバル☀️

c-12

彼氏に尽くしたのに結局最後振られて損した気分になったとしたら、

 

彼の生産性の向上が経済を活発化させることや日本の産業を育成することに繋がり、自身はその一翼を担ったと考えればいいのでは。

 

もはや…

 

もはや戦後ではない。

 

ここは戦場だ。

 

所詮ヒトは孤独な生き物で、家族や恋人と言えど、他人は他人。

 

あんまり深く考え過ぎず、もう少し自己中心的に考えられるようになれば心が平和になる気がする。

 

いずれにせよアゲマンは重宝されるだろうし、気にしないことだな。

 

見限るも寄り添うも選択の自由がある。

 

キープされたらキープするし

 

心に余裕があれば浮気するし

 

バレなければ何でもありだし

 

好きにすれば良かよ〜🙏

 

幸せって自分で定義するもんでしょ。

 

みんな経済回そうな。

 

そういう意味では本当に必要とされてない人なんていないと思う。

 

ニートでさえも

 

彼らの存在を取り上げることでお金になる仕事が生まれてるし

 

孤独と闘う姿も

 

みんなのお涙頂戴出来たり

 

必要のないこと

 

必要とされてない人間なんて

 

いないんだよなぁ。

 

世の中すごい。

メンヘラ研究会2 SONG

α「逮捕、●●に手を染めた系が書きたい。」

www.youtube.com

β「不倫か浮気ネタが定番。三角関係しか書けない。」

www.youtube.com

γ「ハッピーエンドは胸糞悪くて悲劇ものしか無理。」

www.youtube.com

 

d-6

「広樹くん、私はそれでも広樹くんのことが好きだよ。」

 

しっかりと彼の目を見つめながら話を続けた。

 

「でもね、やっぱり私にとって忘れられない出来事で、この辛さをなかったことにすることは出来ないのも事実だと思う。話を聞いて、あぁそう言うことだったのかって自分の中で処理することは出来たけど、ふとした瞬間に思い出しちゃうことはあると思うんだ。別にあなたを恨んでいるとかそういうわけじゃないんだけどね。」

 

私はそう言うと自分のアイスコーヒーの中に浮かんでいる氷をストローで押し付けた。

 

「でも好きな気持ちってさ、やっぱりそんな簡単に消えるものじゃないんだなってことも同時に学んだ。これは私にとって大きな収穫だったよ。今まで私はあまり本気で誰かを好きになったことがなかったからさ。広樹くんと出会うまで、こんな気持ちになったことは一度もなかった。」

 

私はストローでまだ溶け残っている氷をクルクルと回し始めた。

 

「別れるのが怖いから別れないだけじゃんって言われたら、そうかもしれないね。でもそれでもいいと思うの。別れたくないのに別れることはないんじゃないかって。それに…」

 

彼の視線を感じた。

 

「それに、 人は変われるから。」

 

そう言うと彼の目を見て微笑んだ。

 

自分の中で何かが吹っ切れた瞬間だった。

 

「でも、次はないからね。」

 

「うん。」

 

お互い視線を合わせた。

 

「あ、あとこれもちろん広樹くんの奢りだよね?ご馳走様でした。このアイスコーヒー美味しかったね。また今度来よっか。」

 

今日初めて彼の笑顔を見た気がした。

 

幸せのカタチは人それぞれで、何かで推し量れるものでもない。

 

隣の芝は常に青い。

 

お互いの想いが通じ合わないことだって、ボタンを掛け違えてしまうことだってある。

 

言わなきゃ分からないこともたくさんある。

 

そんなことを学んだ出来事でした。

 

真夏の三連休が終わる。

 

END

d-5

私は暫く考え込んだような顔をしていたようで、彼が私の顔を覗き込んできた。

 

その仕草で我に返った私は気を取り直して彼に私の想いを伝えることにした。

 

「えぇと、これは私が本当に思っていたことで何一つ偽りのない事実です。」

 

そう言うと、彼は少しだけ姿勢を整えて私の目をしっかりと見つめてきた。

 

「うーん、2ヶ月前に見かけた時はびっくりしちゃったなぁ。まさかとは思ったし、今だに信じ切れてないかも。ほらもうその時暗かったしね。人違いかなと思って…というかそう信じてた。」

 

少し俯きながら私は話を続けた。

 

「でも他にも目撃情報を聞いて、写真も見せられたの。午前中にホテルから出てくるところ。それで、あぁ本当なんだって確信しちゃった。悲しかったよ。なんて言ったらいいかなぁ。心臓が抉られるような感じ。」

 

私はもう彼と目を合わせられなかった。

 

アイスコーヒーの氷が溶けていくのを見つめながら話を続けた。

 

彼は黙って私の話に耳を傾けている。

 

「それでもきっと何か事情があるんだろうと思っていたよ。だってあなたは優しいし、私を傷つけるようなことを平気でするような人だとは思ってないもの。まぁもしそうならあなたから別れようって言ってくると思ってたしね。でも…」

 

私は少し目線を上げて彼の唇を見ながら話を続ける。

 

「あなたがもし私に言い出しにくいだけで本当はあちらが本命なら、早く別れなきゃとも思った。正直何が正解なのかよく分からなかった。現実と向き合うのがただひたすらに怖かった。」

 

そう言い終わると私は彼と目を合わせた。

 

彼は私のことをしっかりと見つめていた。

 

そして深呼吸すると重い口を開き始めた。

 

「話してくれてありがとう。そして悲しい想いをさせちゃってたことに対しては本当に申し訳ないと思っている。謝って済む話じゃないかもしれないけど、本当にごめんなさい。弘美とホテルに行ったのは、本当に馬鹿だったと思う。あいつ乗り気でさ…あぁなんて説明したらいいんだろう。でもそれでホイホイついていく俺の方がゴキブリ同然だな。」

 

そう言うと彼は苦し紛れに笑ってみせた。

 

「2人で会う誘いはもちろん断ってたさ。でも部活の飲み会の帰りとか、あいつわざと終電を逃すんだ。多分そんなに酔っていなかったと思うよ。だってビール2杯くらいしか飲まないもんな。でも部活で帰る方向が同じ奴が俺しかいないんだ。女友達としては仲も良かったし、俺も飲んでたから酔い潰れたように見える弘美を放っておくことは出来なかったんだ。いや、いっそのこと放っておけば良かったのかもな。あいつ調子に乗りやがったからな。」

 

そう言うと残りのアイスコーヒーを一気に飲み干した。

 

「友達として、部活の同期として、弘美は良い奴なんだ。それだけは本当だ。でも今回みたいなことが続いて俺もこいつおかしいなって思ってきた。いや俺も十分おかしいやつだよな…彼女がいるってのに。弘美だって俺に彼女がいるのは知ってるんだ。でも酔ってるからそこまで頭が回っていないって設定でやって来るから…あぁ本当に馬鹿だ。自分が言っていることがクズ過ぎて本当にもう…」

 

それまで私をしっかりと見つめていた彼の視線がテーブルの上に落ちていった。

 

私も視線を落とした。

 

「友梨奈の耳にこの話が入ってるっていうのをある日人伝いに聞いてハッとしたんだ。俺はなんて馬鹿なことをしてしまっていたんだと。」

 

「もういいよ広樹くん。言ってくれてありがとう。広樹くんこそ言いにくかったよね。」

 

私はそう言うと涙が溢れてきた。

 

広樹くん、とやっと呼べた。

 

「友梨奈は知ってるのに何で怒らないのか俺は不思議だったよ。俺が遊びに誘うといつも笑顔でニコニコしてる。今までと何一つ変わらぬ態度で接してくるんだもん。俺も友梨奈といるの凄く楽しいから、そんな暗い話題なかなか振れなくてさ。言い出せなかったんだ。で、今日こそ話そうと思って呼び出したんだ。突然悪かったな。」

 

溢れてきた涙を無言で拭きながら彼の話に耳を傾けた。

 

「俺が言いたいことは全部言った。これから俺たちがどうしていくか、もう俺には決める権利などないのは分かっているさ。もちろん俺は友梨奈のことが好きだ。だけど酷いことをしてしまったのも事実だからな。」

 

そう言うと彼は視線を落としたまま黙り込んだ。

 

二度寝した時に見た夢の中に現れた女の子たちのことをふと思い出した。

 

私は何で彼のことを好きだったんだっけ。

 

一流大学を卒業して、一流の企業に勤めて…

 

そんな華々しい経歴を持っているわけでもなく、世間で騒がれるようなイケメンでもない。

 

デートは大体いつも割り勘で、高級ディナーに連れて行ってもらったことなど一度もない。

 

私たち女子が憧れるような特徴は何一つ持ち合わせていないのだ。

 

そんな彼の何処に惹かれたのか。

 

分からない。

 

それでもやっぱり私は彼のことが好きだった。

 

それが私の嘘偽りのない気持ちだ。

 

もしかしたら別れるのが怖いだけなのかもしれない。

 

周りの友人には、もっといい人が絶対にいると何度言われたことだろう。

 

でも、やっぱり彼がいいのだ。

 

まり子や早穂美カップルは世間からも羨まれるような出来たカップルで、夢に出てきた奥様がたも金銭的に満たされた生活を送っている。

 

そんな人たちと比べ出したらキリがない。

 

そしてその人たちの愛のカタチが私にとってのベストであるわけではない。

 

彼には彼なりの魅力があるのだ。

 

もちろん彼の弘美との出来事について、私は心の底から許すことは出来ないだろう。

 

許そう許そう、そう思っても心は馬鹿正直なもので悲しさは不意に溢れてくる。

 

でも今回のこの話を聞いて、少し安心した。

 

自分の中でまだ気持ちに整理がついていない部分はあるけど、だいぶスッキリしたと思う。

 

「広樹くん。」

 

私は彼の目をしっかりと見つめて彼の名前を呼んだ。

d-4

…PM13:40

 

ずいぶん寝たようだ。

 

クーラーを消してから寝たため部屋はすでに蒸し風呂状態。

 

私はすぐにクーラーの設定温度を下げて扇風機を回した。

 

二酸化炭素濃度の高い空気が循環し始める。

 

私は起き上がりLINEをチェックした。

 

誰からも連絡はなかった。

 

顔を洗うために洗面台に向かうと部屋から着信音が聞こえてきた。

 

急いで戻り、電話に出ると広樹くんからだった。

 

「今日ひま?」

 

「ぁーうん、今起きたところなんだけど。何か用?」

 

私がぶっきらぼうに聞き返すと、少しの間の後いつもより少しだけ低い声で、

 

「話したいことがあるんだ。15時半に東京駅。どう?」

 

…話したいこと。

 

私の心臓がバクバクし始めた。

 

嫌な予感がする。

 

会いたくない。

 

「話したいことってそれ今電話じゃ無理なの?」

 

咄嗟に出た言葉だった。

 

自己防衛なのか、会ったら傷つくと無意識に思ってしまったのだろう。

 

「無理ではない。けど、俺は会って話した方がいいと思うんだ。」

 

しばらくの沈黙の後、わたしは意を決して答えた。

 

「わかった。15時半に東京駅ね。」

 

ツー、ツー

 

電話が切れた。

 

顔を洗い、化粧をし、今年初めての花柄のワンピースを身にまとい、バッグに読みかけの本を押し込み、お気に入りのサンダルを履き家を飛び出した。

 

私の家から東京駅までは約50分。

 

遠くもないが、近くもない。

 

話ってなんだろう…。

 

最寄り駅まで歩いている間も電車に乗っている間も気が気じゃない。

 

電車の中では本に目を落とすものの頭の中に全然入ってこない。

 

文字を目で追うだけで精一杯だ。

 

待ち合わせの10分前に集合場所に到着した。

 

辺りを見渡したがまだ彼は来ていない。

 

私は到着した旨を彼に伝え、再び本を読み始めた。

 

10分後、予定通りの時刻に現れた彼はいつもより笑顔が少なかった。

 

私の悪い予感は的中したのか。

 

「お待たせしちゃってごめんね。カフェにでも入ろっか。」

 

そう言うと彼は私を駅構内のカフェへと案内した。

 

東京駅構内はとても混雑しており、私たちは移動中何も話すことなくひたすら歩き続けた。

 

「ごめんね突然呼び出しちゃって。」

 

アイスコーヒーを一口飲んだあと彼から切り出してきた。

 

「ううん、私も寝てただけだから。」

 

…ところで用事って何?

 

と聞く勇気は出なかった。

 

しばらくたわいもない話をしたあと彼から話を戻してきてくれた。

 

「今日なんで呼び出したかって話。ごめんまだ言ってなかったよね?実は俺、今まで言えなかったことがあってさ。」

 

そこまで言うと彼はまた黙り込んでしまった。

 

10分くらい経ってからだろうか。

 

再び彼は落ち着いたトーンで話し始めた。

 

「どうして友梨奈は俺が弘美と会ってるの知ってたのに俺のこと怒らなかったの?」

 

あぁ、そのことか。

 

弘美は彼と同じ大学の医学部生だ。

 

2人は同じ部活に所属していたこともあり私たちが付き合う前から親交があったようで、かなりの仲良しだった。

 

もちろんそこに恋愛感情はないと思っていた。

 

というのも弘美には彼氏がいたからだ。

 

しかしある日、バイト帰りに彼らがラブホテルから手を繋いで出てくるのをこの目で見てしまったのだ。

 

あまりの衝撃で、この日以来私は違うルートでバイト先に向かうようになった。

 

そのため私がその光景を見たのはたった1回だけだった。

 

しかし彼らは頻繁に会っていたようで、私たちの共通の友人からも目撃情報を聞かされた。

 

友人らには早く別れた方がいいと諭されていたが、私には現実を受け止める勇気がなく目を背けていた。

 

私、何か悪いことしたかな…

 

1人家にこもっていると涙が溢れてきた。

 

食欲もなくなり、体重は2.5キロ落ちた。

 

その間も何食わぬ顔で遊びに誘ってくる彼と会っては関係を持っていた。

 

会っているときはとても楽しかったし、彼がそんなことをしているなんて微塵も感じられなかった。

 

だからこそ、1人になってからの寂しさや心の痛み方は尋常ではなかった。

 

ただただ耐えていた。

 

彼はもしかしたら私より弘美のことが好きなんじゃないかな。

 

私と知り合う前から仲良かったしなぁ。

 

本当は私が浮気相手なんじゃないか。

 

もしそうなら早いとこ別れてあげた方がお互いのためだ。

 

そう思いながらも彼と会っている時は、今までと何一つ変わらぬ笑顔で接していた。

 

彼はそのことに気づいていたのか…

 

なんだかとてつもなく気まずい。

 

でも今しか言うチャンスはないかもしれない。

 

そう思って私は彼に思っていることを全て伝えることにした。