ひつじの窓

物語とか思ったこととか

賞味期限

私の居場所はここではないと分かって

「じゃあね、バイバイ。」

って終われるような恋は、既に終わっていた恋か何かハッキリとした理由がある時で、別れを告げる時、吐き気と動悸に襲われながら伝えることのほうがよくあることだと思う。

表に出していなくても、心ここに在らずは伝わってしまう。

悲しいかな、気持ちを戻そうと思えば思うほどに遠くなっていってしまうあの感覚。

2度と味わうもんかと思ってはいたものの、身体は嘘をつくことを拒む。

サヨナラは通過点。

いつしかそう思えるようになっていた。

天蓋付きベッドに仰向けになって、フリルのついたのレースカバーをつけた布団にくるまりながら、

「夜が明けませんように。」

と、ただただ願っていた。

繰り返す日々の中で堂々巡りをする。

パーソナリティを見失ったまま終えた就活、迎えた卒業式、入社式。

これから先、何をどれだけ失えばいいんだろう。

得るものがあればその分失うものも多い。

日々の積み重ねが如何に大切なのかと、今更思い始める。

そう言えば、今日はあの人の夢を見た。

内容は何も覚えていない。

ただそれだけ、私の心の中に住みついているんだなと思うと、また涙が溢れてくる。

今日は会社を休もうかな。

余っていた有給を使い、私はそれを、「失恋休暇」と名付けた。