ひつじの窓

物語とか思ったこととか

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思い返してみると、私の学生生活は家とバイト先と大学の往復が9割を占めていた。通学に片道1時間半以上かかることと勉強が忙しいのを理由にサークルは入らなかった。特に入りたいサークルがあったわけでもなかった。学生が出来るバイトの中で比較的時給の高い個別指導塾のアルバイトを週2回していただけだった。実際に授業のコマ数は多かったし、レポートの締め切りに追われる日々を過ごしていたことは事実である。楽しかった思い出は、正直あまりない。だが、周りの学生は違った。バイト、サークル、授業全てをお祭りのように楽しんでいた。そして全力だった。なんだかんだ単位も取って私と同じペースで進級していた。この差は一体何だったのだろうか。今になったら分かる。こういう人たちが世の中では求められているということを。そして、私自身嫌なこと、面倒くさいことから全力で逃げていたということを。